ネタバレを含みますので、未クリアの方はご注意ください。
『クロノ・トリガー』には「力」「命中」「魔力」「素早さ」など、さまざまなステータスがあります。
普通のRPGに慣れていると、
「物理攻撃を強くしたいなら力を上げればいい」
と考えるのではないでしょうか。
クロノやカエル、ロボ、魔王については、おおむねその認識で問題ありません。
ところが、マールとルッカだけは事情が違います。
この二人の通常攻撃力を計算するときに使われるステータスは、**「力」ではなく「命中」**です。
つまりマールとルッカにとって命中は、単に攻撃を当てやすくするだけのステータスではありません。
弓を使うマール。
銃を使うルッカ。
この二人は、狙いの正確さそのものが通常攻撃の威力につながる特殊なダメージ計算になっています。
今回は『クロノ・トリガー』の通常攻撃におけるキャラクターごとの計算方式と、マール・ルッカを育成するときの注意点を解説します。
目次
マールとルッカの通常攻撃は「命中」で強くなる
『クロノ・トリガー』のステータス画面を見ると、「力」と「命中」が別々に存在しています。
一般的には、
- 力=物理攻撃の強さ
- 命中=攻撃の当たりやすさ
と考えてしまいます。
しかし、マールとルッカの通常攻撃については、この理解では不十分です。
二人の攻撃力は、
(命中+武器攻撃力)×2/3
を基本とした式で計算されます。
つまり命中が高くなるほど、ステータス画面に表示される攻撃力も上昇します。
クロノたちとは根本的に計算方法が違うのです。
クロノ・カエル・ロボ・魔王は「力」を使う
クロノ、カエル、ロボ、魔王の通常攻撃では、主に「力」と武器の攻撃力が使われます。
基本となる攻撃力の計算は、
力×4/3+武器攻撃力×5/9
です。
そのため、この4人は力を伸ばすことで通常攻撃も強くなっていきます。
いわゆる分かりやすい物理アタッカー型の計算方式です。
一方、マールとルッカの場合は、力が通常攻撃力の計算に使われません。
たとえ力を上げても、それだけでは二人の通常攻撃力は上昇しないのです。
なぜマールとルッカだけ命中なのか
これは二人が使用する武器を見ると分かりやすい仕様です。
マールの武器は弓。
ルッカの武器は銃です。
クロノの刀やカエルの剣のように、腕力で直接相手を斬りつける武器ではありません。
遠距離から狙いを定めて攻撃する武器です。
そのためゲームシステム上でも、
- クロノたち=力
- マールとルッカ=命中
という形で差別化されています。
単なるキャラクターごとの能力値の違いではなく、使用する武器の性質までステータス計算に反映されていると考えると面白い部分です。
「命中」は攻撃力だけに使われるわけではない
ここで少しややこしいのが、「命中」というステータスの名前です。
マールとルッカの場合、命中は通常攻撃力の計算に使われます。
しかし、本来の意味である攻撃の当たりやすさにも関係しています。
つまりマールとルッカにとって命中は、
攻撃を当てるための能力
であると同時に、
通常攻撃そのものを強くする能力
でもあります。
一つのステータスが二つの役割を持っているため、他のキャラクターよりも命中の重要性が高いのです。
パワーカプセルをマールやルッカに使うときは注意
この仕様を知っておきたい大きな理由が「パワーカプセル」です。
パワーカプセルを使用すると、キャラクターの「力」を上昇させることができます。
そのため、
「ルッカの通常攻撃を強くしたいからパワーカプセルを使おう」
と考えるかもしれません。
しかし、マールとルッカの通常攻撃力計算には力が使われません。
通常攻撃を強化することだけを目的としているなら、二人へパワーカプセルを使っても期待した効果は得られません。
一方、クロノ・カエル・ロボ・魔王は力が通常攻撃力へ直接反映されます。
そのため通常攻撃の火力を伸ばしたいのであれば、パワーカプセルはこうしたキャラクターへ使ったほうが効果を実感しやすくなります。
「物理攻撃をするキャラクターだからパワーカプセル」ではない点には注意しましょう。
「力が低いからルッカの通常攻撃は弱い」とは限らない
ステータス画面だけを見ていると、ルッカやマールの力の低さが気になることがあります。
特にクロノやロボと比較すると、
「やっぱり力が低いから通常攻撃も弱いんだな」
と思ってしまいがちです。
しかし、二人については力を見ても通常攻撃の強さは判断できません。
確認すべきなのは、
- 命中
- 装備している武器の攻撃力
です。
ルッカやマールの通常攻撃がどの程度強いのかを考える場合、他のキャラクターと同じ感覚で力だけを比較すると実際の性能を見誤ります。
エイラはさらに別の計算方式
『クロノ・トリガー』の通常攻撃には、もう一人特殊なキャラクターがいます。
エイラです。
エイラは武器を装備しません。
素手で戦うキャラクターだからです。
そのためクロノたちのような「力+武器攻撃力」でも、マールやルッカのような「命中+武器攻撃力」でもありません。
エイラの攻撃力には、力だけでなくレベルも関係します。
つまり通常攻撃の仕組みは、大きく分けると3種類あります。
- クロノ・カエル・ロボ・魔王:力+武器
- マール・ルッカ:命中+武器
- エイラ:力+レベル
同じ「たたかう」を選んでいるように見えても、内部ではキャラクターによってかなり違う計算が行われているのです。
魔法ダメージはまた別の話
ここでもうひとつ注意したいのが、通常攻撃と魔法・技を混同しないことです。
今回説明している「マールとルッカは命中で攻撃力が上がる」という仕様は、主に通常攻撃についての話です。
マールのアイス系魔法やルッカのファイア系魔法まで、命中によって威力が決まるわけではありません。
魔法攻撃では魔力やレベルなど、別の要素を使ったダメージ計算が行われます。
そのためマールとルッカを魔法主体で運用する場合には、通常攻撃とは別に魔力の高さが重要になります。
この二人は、
- 通常攻撃を見るなら命中
- 魔法を見るなら魔力
と考えると分かりやすいでしょう。
ルッカは通常攻撃も意外と侮れない
ルッカというと、ファイアやフレアなどの魔法攻撃が強いキャラクターという印象があります。
しかし、命中が通常攻撃力にも反映されるため、武器と命中が十分に育っていれば通常攻撃もそれなりの火力を出せます。
さらにルッカには、通常攻撃のダメージ量が大きく変動する特殊武器「ミラクルショット」も存在します。
ルッカの武器には個性的な特殊効果を持つものが多く、単純な攻撃力の数字だけでは評価しにくい部分があります。
「ルッカは魔法だけ使えばいい」ではなく、装備や敵によって通常攻撃も使い分けられるキャラクターなのです。
マールは攻撃より回復・補助が本領
一方のマールも命中によって通常攻撃力が決まります。
ただし、マールの本領は単純な通常攻撃火力ではありません。
回復魔法やヘイストなど、パーティーを支える技を多数習得します。
そのため命中を意識して通常攻撃を強化できるとはいえ、
「命中を上げて物理アタッカーとして運用する」
というより、
MPを温存したい場面でも通常攻撃である程度戦える
という見方のほうが、実際の役割には合っています。
通常攻撃力の計算が特殊だからといって、キャラクター本来の得意分野まで変わるわけではありません。
命中=命中率だけだと思うと分かりにくい
『クロノ・トリガー』のステータスは、画面上の名称だけを見ると比較的分かりやすく見えます。
力なら攻撃。
魔力なら魔法。
命中なら命中率。
しかし内部計算を見ると、そこまで単純ではありません。
特にマールとルッカは分かりやすい例です。
二人にとって命中は、「攻撃が当たる確率」だけを意味するステータスではありません。
通常攻撃そのものの攻撃力を決める重要な数値でもあります。
そのため育成や装備を考える場合、
「物理攻撃だから力」
という他のRPGでよくある感覚をそのまま当てはめると、実際のダメージ計算とズレてしまいます。
キャラクターによって同じ通常攻撃でも仕組みが違う
最後に整理しましょう。
クロノ・カエル・ロボ・魔王の通常攻撃は、主に力と武器攻撃力によって決まります。
マール・ルッカは、力ではなく命中と武器攻撃力。
エイラは、武器を装備しないため力とレベルによる独自計算です。
特に覚えておきたいのは、マールとルッカです。
この二人の通常攻撃を強くしたい場合、見るべきステータスは「力」ではなく「命中」です。
そしてパワーカプセルで力を上げても、二人の通常攻撃力そのものは上昇しません。
普段の攻略ではほとんど意識する必要のない細かな仕様ですが、キャラクターを本格的に育成したり、ダメージの違いを検証したりすると非常に重要になります。
弓を使うマールと、銃を使うルッカ。
二人は腕力ではなく「狙いの正確さ」で通常攻撃の威力が決まる。
そう覚えておけば、『クロノ・トリガー』の少し変わったダメージ計算を理解しやすくなるでしょう。