ネタバレを含みますので、未クリアの方はご注意ください。
「クロノ・トリガーというタイトルは、結局どういう意味なのか」
主人公の名前が「クロノ」なので、そこから取っただけだと思われがちです。
しかし作中には、まったく同じ名前を持つ重要なアイテムが登場します。
本記事では、ゲーム内のデータをもとに、タイトルの意味を整理しました。
読み終えるころには、このタイトルが物語の核心そのものだと分かります。
結論から書くと、「クロノ・トリガー」とは作中に登場する「時の卵」の別名であり、失われた時を取り戻すための引き金です。主人公の名前との重なりも意図的に設計されています。
言葉としての意味
タイトルは2つの単語でできています。
| 単語 | 意味 |
|---|---|
| クロノ(Chrono) | ギリシャ語の「時」に由来する接頭語 |
| トリガー(Trigger) | 引き金、きっかけ |
直訳すれば「時の引き金」です。時間そのものを動かす、きっかけとなるものという意味になります。
作中の「クロノ・トリガー」は時の卵のこと
このタイトルは、比喩ではありません。
物語の終盤、第24章の名前がそのまま「時の卵」です。ここでクロノたちは、時の賢者ハッシュから時の卵を受け取ります。
アルティマニアはこの場面を、次のように記しています。時の卵をもってすれば、クロノは生き返るかもしれない――時の賢者ハッシュからもらった時の卵「クロノ・トリガー」に最後の望みを託して、一行は死の山へ向かう、と。
つまり作中アイテムの名前が、そのままゲームのタイトルになっているわけです。
失われた時を取り戻す道具
時の卵の役割は明確です。
海底神殿でクロノは、仲間をかばって消滅します。この失われた時を取り戻し、奇跡を起こすための引き金が時の卵でした。
実際に一行は死の山へ向かい、消滅する寸前のクロノを歴史から引き抜いて救い出します。「時の引き金」という名前が、そのまま機能を説明しているのです。
主人公の名前との重なり
ここで効いてくるのが、主人公の名前です。
主人公はクロノ。そしてタイトルは「クロノ・トリガー」。つまり「クロノを取り戻す引き金」とも読める構造になっています。
時の卵が使われる場面が、まさにクロノを救い出す場面であることを考えると、この二重の読みは偶然ではありません。タイトルが物語の最大の転換点を指しているわけです。
もうひとつの読みかた
より広く捉えると、別の解釈も成り立ちます。
この物語で歴史が変わるきっかけは、いつも些細な出来事です。千年祭でマールとぶつかったこと、ルッカの発明品が誤作動したこと。どれも狙って起こしたことではありません。
ささいな偶然が引き金となって、1999年の滅びという巨大な運命が書き換わっていく。その構造そのものが「時の引き金」だと読むこともできます。
続編との関係
「クロノ」の名はシリーズにも受け継がれています。
続編にあたる『クロノ・クロス』も、同じく時をめぐる物語です。シリーズ名としての「クロノ」は、主人公名ではなく「時」を指していると考えると筋が通ります。
まとめ
タイトルの意味を整理します。
- クロノは「時」、トリガーは「引き金」を意味する
- 作中に登場する「時の卵」の別名がクロノ・トリガー
- 時の卵は失われた時を取り戻し、クロノを救う道具
- 主人公名との重なりで「クロノを取り戻す引き金」とも読める
- ささいな偶然が運命を変える物語構造そのものを指してもいる
タイトルを知ってから第24章にたどり着くと、場面の重みが変わります。物語を読み返すときの視点として持っておいてください。
物語の全体像はストーリー全26章の流れ、時の賢者ハッシュについては理の賢者ガッシュとあわせてご覧ください。
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